こてちゃい都々逸どいどい(どどいつDodoitsu 愛Love Song 笑ってSmile 君Happy)

-君に捧げし都都逸一句。振り向く笑顔を夢見猫-

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1894年「芸者虎の巻」松の屋 常磐 著、発行:井上定吉  お座附、都々逸他

おもしろい本みつけました。

1894年「芸者虎の巻」松の屋 常磐 著、発行:井上定吉

国立国会図書館デジタル化資料 インターネット公開 引用

芸者虎の巻P3


「お座附」
   
 咲て(さいて)見事ふ人待顔の花菖蒲水に照りそふ由縁(ゆかり)の色の開く軒端(のきば)にほととぎす影で迷はすあの一ト聲(ひとこえ)を誰に聞せる(チャン)初音(はつね)やら


「都々逸」

餘所(よそ)へ披露も年始をかねてふたり名前で出すはがき

思ふまいぞへ思ふたとてもどうせ添れる(そわれる)身ではない

外見(みえ)もかざりも何いるものか眞から惚あひ好た同士(しんからほれあいすいたどし)

片袖濡てるところを見れば一人差したる傘じゃない

知らぬ顔してすまして居てもいつか互ひに出る笑凹(えくぼ)

夏やせですよと口にハ言へとソット袂(たもと)でふくなみだ

一ツより無いわたしのいのち二人とハ無い人に遣る

筆もふるへるうれしいへん事笑顔すりこむすずり石

写真ながめてつくづく笑ひホンニとぼけた顔の出来

惚れたお方と好かれたわたし實(じつ)とまことの情くらべ

おまへに見せよと結(ゆ)ふたる髪を夜半(よわ)に乱すも又お前

・・・


・ 目次
・ お座附
・ 雑
・ 字餘り都々逸
・ 文句入都々逸
・ 詩入都々逸
・ 端唄
・ 雪折笹 (ゆきおれざさ)
・ もどり橋
・ 四ツの袖
・ 茄子と南瓜
・ いよぶし
  同替唄
・ ほんかいな
・ 都踊の唱歌
・ 大津絵
・ 二上り新内
・ 縁かいな
・ 古今流行歌
・ ギッチョンチョン
・ キンライキンライ
・ コリヤサ節
・ ウントコ節
・ 丹後の宮節
・ チンチリガン
・ ビックリシャッター
・ ズイズイ節
・ 城のばん場
・ コイコイ節
・ ヤシャホイ節
・ オヤマカチャンリン
・ 裏の窓から
・ ドンドン節
・ 豊年節
・ ヨサコイ節
・ 忍ばんせ
・ 猫じゃ猫じゃ
・ 仙臺節(仙台節)
・ サイコドンドン
・ ヒヤヒヤ
・ サッコラサ
・ パーパー節
・ さんさ時雨
・ 推量ぶし
・ ヨカチョロ節
・ 月琴
・ 剣舞歌(けんぶのうた)
・ 茶番  京阪(かみがた)にては二輪賀(にわか)という
・ 同口上茶番
・ 落語
・ 和歌の稽古
・ 石摺
・ 楚妻(だいこく)
・ 命(いのち)
・ 丑年(うしどし)
・ 効能(ききめ)
・ 一ト口はなし
・ 和英一ト口はなし
・ 聲色(こわいろ)
・ 戯文
・ 狂詩 詠史
・ 狂歌
・ 発句
・ 川柳
・ 冠附
・ 地口
・ 漢語地口
・ 考物
・ なぞ
・ 粋句
・ 洒落。悪口。
・ 小唄沿革概客(こうたうつりかわりあらまし)
・ 芝垣節(しばがきぶし)
・ 清がき (すががき)
・ 伊勢音頭(いせおんど)
・ 花八島(はなやしま)
・ 一節切(ひとよぎり)の小唄
・ 大和(やまと)おどり
・ 伊勢おどり
・ 近江おどり
・ 鹿おどり
・ 岡崎
・ 小六節
・ 大盡舞(大尽舞、たいじんまい)の小唄


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1889 年「東都々逸五百題」草廼舎 蝴蝶 編、常磐津文字三家 閲 春陽堂、どどいつ

東都々逸五百題(あづまどどいつ、あずまどどいつ)

草廼舎 蝴蝶 編、常磐津文字三家 閲 春陽堂 1889
国立国会図書館デジタル化資料より、引用

東都々逸五百題1

東都々逸五百題P2


なにしろ、五百題です(^_^;)

ほんの、ちょっとずつ、引用入力いたします。

「東都々逸五百題」草廼舎 蝴蝶 編、常磐津文字三家 閲 春陽堂 1889 より一部引用

【文句入どゝ逸(もんくいりどどいつ)】

●眞の夜中に(しんのよなかに)不図目を覚し(ふとめをさまし)

言葉「何か夢でも見たのかへ今時分泣て居る奴があるものか(なにかゆめでもみたのかえ、いまじぶんないているやつがあるものか)・・・ダッテ妾(わたし)は悲しいものを、

ド、「お前に別れた夢を見た」


●私の心は三味線ごゝろ

言葉「胴(どう)からして直(ね)を出さう/\と思ふけれど世間の皮(かは、かわ)があるから三筋町(みすじちやう、みすじちょう)の天神さまへ願かけて悪躰(あくてい、悪態)云つたらは駒つた(こまった、困った)ものだ毎ばん・・・・・

ド、「棹(さほ、さお)をかついで・・・

・・・・・・・・・


●啼な鶏まだ世は明ぬ(なくなにわとり、まだよはあけぬ)

キヤリくづし「あけりや鳥が告げわたる/\(あけりゃからすがつげわたる、つげわたる)・・・・

ド、「早く返すも人に寄る


●百夜通ふてサテ情なや(ももよ、かようて、さて、なさけなや)

志ん内明からす「たとへ此の身はあは雪と共に消るも厭ねど此の世の名ごりに今一度(たとえ、このみはあわゆきとともにきゆるも、いとわねどこのよのなごりにいまいちど)・・・

ド、「逢て怨が聞せたい(おうてうらみがきかせたい)



【字餘りどゝ逸(字余り都々逸、じあまりどどいつ)】

・・・


【いろは尻取都々一(いろはしりとりどどいつ)】

●如何なるお医者も解剖(ふわけ)は出来ぬ(いでぬ)色と慾との有(あり)どころ

●論より証拠だ是(これ)マア御覧(ごらん)羽織(はおり)と衣服(えもの)に侵染(しみ)としは(しわ)

●葉唄(はうた)文句の口説ぢやないが(くせつじゃないが)帰りやしやんすか此雪に(かえりしゃんすか、このゆきに)

●二世・・・・


【いノ部】P26 (デジタルP16)
●いろのいたづら移りにけりな手拭ふ布(てぬぐうぬの)にも小町紅(こまちべに)
●幾夜寝覚(いくよねざめ)のさびしき餘り(あまり)写真をだきしめ床の守(とこのもり)

【ろノ部】P30 (デジタルP17)
●廊下づたひに人目を忍び互ひに心を奥ざしき

【はノ部】P31 (デジタルP17-)
●花の笑顔も移れば變る(かわる)霜をいただく翁ぐさ(おきなぐさ)
●花を咲せて數ある中に一際(ひときわ)けだかき白ぼたん

【にノ部】P34 (デジタルP19)
●二階座敷の手摺にもたれまぶはこぬかとまねき猫
●にゃんとよび出すそのあい言葉忍んで戀路(こいじ)の屋根傳へ(やねづたえ)

【ほノ部】P36 (デジタルP20)
●ホンニ妾(わたし)がボンヤリ者で主(ぬし)に苦労をかけ燈籠
●惚りや千里も一里じや杯と(ほれりゃせんりもいちりじゃなどと)虎の尾に從古狐(とらのおにつくふるぎつね)

【へノ部】P39- (デジタルP21)
●隔つ座敷で弾く三味線も君を待つ夜は忍び駒
●返事し兼て火鉢の灰へ火箸で分らぬ(わからぬ)文字を書く

【とノ部】P40- (デジタルP22-)
●止たい思ひが天まで届き主を帰さぬ今朝のあめ
●どうせ及ばぬ願ひぢやなどゝ云ふ中や思ひが未淺い(言ううちゃ思いがまだ浅い)

【ちノ部】P42- (デジタルP23-)
●一寸(ちょっと)顔見せまた雲がくれ主ハ妾(わたし)に秋の月

【りノ部】P45- (デジタルP24-)
●理も非も(りもひも)知らずに結んだ縁と夏の氷ハ解易い(とけやすい)

【ぬノ部】P46- (デジタルP25-)
●主と和親(わしん)の仮条約(かりじょうやく)にちよいと(ちょいと)写真の取かはせ
●主といふ字に人冠(ひとかんむ)があれば苦労はせまいもの

【るノ部】P49- (デジタルP26-)
●瑠璃(るり)も珊瑚(さんご)も磨きやうで光る素(もと)は瓦も同じもの

【をノ部】P50- (デジタルP27-)
●送る文をば二重(にじゅう)に封じ中は一重(ひとえ)にねがひます

【わノ部】P53- (デジタルP28-)
●わたしの心は表も裏も無て(なくて)涼しい単へ(ひとえ)ぎぬ

【かノ部】P55- (デジタルP29-)
●風で腹立ち雨にてしめり嘘と誠のゆう鳴子

【よノ部】P58- (デジタルP31-)
●讀だ(読んだ)手紙が一々胸にきくはづ其の字は釘の折(くぎのおれ)

【たノ部】P60- (デジタルP32-)
●鯛やひらめの海魚(うみうお)よりも私しや(わたしゃ)どぜう(どじょう)が口に適ふ(あう)

【れノ部】P63- (デジタルP33-)
●礼儀正しきアノお方(かた)さへ戀(恋)の話しハ寝てゝする

【そノ部】P64- (デジタルP34-)

●礼儀正しきアノお方(かた)さへ戀(恋)の話しハ寝てゝする

【つノ部】P67- (デジタルP35-)
●蓋ぬ(つきぬ)話しに限ある(きりある)夜を鳥(からす)怨むは此方(こち)が無理

【ねノ部】P69- (デジタルP36-)
●寝ればツン/\座れば無心(むしん)立ば(たてば)後ろで舌を出す

【なノ部】P72- (デジタルP38-)
●情け薄雪(うすゆき)かけたる謎を解て(といて)返事がしてほしい

【らノ部】P74- (デジタルP39-)
●楽なやうだが妾(わたし)の心封じられたる身のつらさ

【むノ部】P76- (デジタルP40-)
●無理を云ふのが妾(わたし)の無理か無理を云せる(いわせる)主が無理

【うノ部】P78- (デジタルP41-)
●内に居る時雷り聞て(うちにいるとき、かみなりきいて)外で陽気な線香(せんこ)炊く

【ゐノ部】P81- (デジタルP42-)
●異見(いけん)聞ときや(きくときゃ)頭を下な(さげな)下りゃ(さげりゃ)異見が上を越す(うえをこす)

【のノ部】P82- (デジタルP43-)
●惚け(のろけ)じまいのモー惚(ほれ)じまいドンナお方も手にや附ぬ(つかぬ)

【おノ部】P84- (デジタルP44-)
●お前の心ハ弥生の空よ花ハあつても曇りがち

【くノ部】P87- (デジタルP45-)
●來るか/\と待せて置て(またせておいて)外(ほか)へそれたか夏の雨

【やノ部】P79- (デジタルP46-)
●焼ば(やけば)又かと小言(こごと)を云はれ焼かなきゃ妾(わたし)の氣がすまぬ

【まノ部】P92- (デジタルP48-)
●松といふ字ハ中よい筈よ(まつというじはなかよいはずよ)公と木とのさし向ひ(きみとぼくとのさしむかい)

【けノ部】P94- (デジタルP49-)
●化粧したのでフト見違へる雪のあしたの桃さくら

【ふノ部】P97- (デジタルP50-)
●深くなつたる其源(そのみなもと)は誠の泪の一としづく(まことのなみだのひとしずく)

【こノ部】P99- (デジタルP51-)
●戀(こい)のいろはを卒業すれバ夫(それ)からちりぬる親の金

【えノ部】P102- (デジタルP53-)
●縁切榎(えんきりえのき)も呑せて見たが(のませてみたが)惚た同志ハ(ほれたどうしは)効ハ(ききは)せぬ

【てノ部】P104- (デジタルP54-)
●てつきり惚たを悟つて(てっきりほれたをさとっていれど)何時まで躰よく(ていよく)釣瓶(つるべ)ずし

【あノ部】P106- (デジタルP55-)
●逢たい(あいたい)見たいは日に幾度(いくたび)かまして逢たい今日の今(いま)

【さノ部】P109- (デジタルP56-)
●三度の食事ハ二度でも宜(よ)いよ主と一所に暮すなら(ぬしといっしょにくらすなら)

【きノ部】P111- (デジタルP57-)
●屹度(きっと)ですよのですよが餘斗(よけい)唯の屹度に仕て欲い(ただのきっとにしてほしい)

【ゆノ部】P114- (デジタルP59-)
●行にや行かれず(ゆくにゃゆかれず)行かずにや置けずと云て(いうて)行のも(ゆくのも)變(へん)なもの

【めノ部】P117- (デジタルP60-)
●回る(めぐる)ちきゅうにさて住(すみ)ながら回り兼(かね)たる智恵と貨幣(かね)

【みノ部】P118- (デジタルP61-)
●未練ものだとお前ハ云へど切るつもりで惚ハせぬ

【しノ部】P121- (デジタルP62-)
●しみじみと逢て話も出来ない両人(ふたり)如何すりや(どうすりゃ)気儘(きまま)に逢るやら

【ゑノ部】P123- (デジタルP63-)
●縁は深川きれても後は永代ふたりで佃(つくだ)じま

【ひノ部】P125- (デジタルP64-)
●人が捏(こね)ても私しや(わたしゃ)一筋(ひとすじ)に通す積りの串
団子

【もノ部】P127- (デジタルP65-)
●元をただせば他人と他人(たにんとたにん)洗ひ立すりや(あらひたてすりゃ)主の恥

【せノ部】P130- (デジタルP67-)
●背中そむけて云度事も(いいたいことも)我慢して寝る其のつらさ

【すノ部】P131 (デジタルP67)

●硯引寄せ(すずりひきよせ)うらみの丈(たけ)を書けど書れぬ胸の内(かけどかかれぬむねのうち)

●墨も硯りもへる程書て(すみもすずりもへるほどかいて)送る情(なさけ)のこもるふみ

●好(すき)で求めた妾(わたし)の苦労助る(すける)貴郎(あなた)がおいとしい


東都々逸五百題裏表紙


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三味線漫談家玉川スミさん関連記事リンク。 「世紀末にドドイツを!」玉川スミ著 より引用させていただきます。修正入れました。

2012年10月17日修正


世紀末にドドイツを-玉川スミDSCN4893


三味線漫談家玉川スミさんは、2012年9月25日、92歳で、ご逝去されました。

心よりご冥福をお祈りいたします。


「世紀末にドドイツを!」のなかで、ご本人が作られた「折りこみ都々逸」が載っていますので、

ここに、一部をご紹介させていただき、米寿のお祝いの際のHPも含めて、関連記事のリンクをのせさせていただきました。


「世紀末にドドイツを!」
  
  -もう「世も末だ」なんていわせないわよ-

  玉川スミ編・著
 くまざさ社、1999年

より、以下引用させていただきます。

・・・・・・

二十一世紀の人類と心を救うのは、やっぱり都々逸ですよ

 都々逸は“言葉遊び”もできますよ。たとえば、彼女の名前を折りこんだりする“折りこみ都々逸”などつくってみませんか。

玉川スミの名前を折りこんで、

  玉に逢う世も

   川らぬ二人

    スいて好かれて

     ミをこがす

・・・・・・

 都々逸をつくるようになれば、人の心がわかってくる。そして人情!情け!というものが身にしみてわかってくる。いまの世の中に多いギスギスした人間がいなくなりますよ。・・・・・・
 サア、みなさん。七七七五の文句にあわせて、都々逸をつくってみようではありませんか。
 ここまでスミが一生懸命、解説をしたんだから、これを読んで都々逸をつくらなきゃ、終いには「ブツよ!」

(以上、 P.23-24 より、引用させていただきました)

世紀末にドドイツを-玉川スミDSCN4900 (1)




zakzakホーム>芸能>ニュース

“芸人の母”玉川スミさんを悼む…芸人人生90年は波乱万丈2012.09.28(演芸評論家・高山和久さんの記事)


「玉川スミ芸能生活八十五周年八十八米寿祝い」トップページ

「玉川スミ芸能生活八十五周年八十八米寿祝い」 松尾芸能賞特別賞

「玉川スミ芸能生活八十五周年八十八米寿祝い」 松尾芸能賞特別賞パンフレット紙面内容

「玉川スミ芸能生活八十五周年八十八米寿祝い」 取材記事掲載誌

「玉川スミ芸能生活八十五周年八十八米寿祝い」公開写真


くまざさ出版社 著者紹介 玉川スミ(三味線漫談家)

「玉川スミ」さんの期間限定ホームページ

玉川スミ散歩日記(師匠と弟子の二人旅)

荒川ゆうネット > 特集 > 生涯現役!この人に会いたい!三味線漫談家 玉川スミさん

玉川スミプロフィール:所属契約俳優:NEWS

はてなキーワード > 玉川スミ


■ 著 書

「ドドイツ万華鏡」 いま伝えたい小粋な言葉あそびの世界 玉川スミ くまざさ出版社 1999年

「世紀末にドドイツを」玉川スミ くまざさ社 1999年

「こけつまろびつ人生」ひとりの女として舞台一笑の熱い時 玉川スミ (Zen books 善文社) 1995年

「The DODOITSU : おスミの艶歌記念日」愛のメッセ-ジ(ザ・ドドイツ—おスミの艶歌記念日) 玉川スミ 博美館出版 1988年

「泣いて笑って突っぱって」玉川スミ 北泉社 1985年

「ちょっと泣かせて下さい」三味線漫談家玉川スミ 東映企画プロモーション 1983年


■ 出演DVD

「昭和名人芸大全 ~珍芸・奇芸・ビックリ芸~ 初日」
PCBE-50385
2002.11.20
販売元: (株)ポニーキャニオン (製作:NHKソフトウェア、監修・解説:神津友好、企画協力:木村万里)

【内 容】
<Disc 1>初日
●東京コミックショー(ボードビル=三蛇調教)
●悠玄亭玉介(幇間芸=たいこ屏風)
●玉川スミ(三味線漫談)
●火の元小坊(人間ポンプ)
●桜井長一郎(声帯模写=声のスタイルブック)
●東富士夫(軽曲芸)
●川上のぼる(腹話術=声帯模写)
●雷門助六(人形ばなし=二人羽織)
●早野凡平(ボードビル=帽子)
●柳家小さん(百面相=えびす・大黒)


「昭和名人芸大全 ~珍芸・奇芸・ビックリ芸~ DVD-BOX」 の<Disc 1>初日
PCBE-60011
2002.11.20
販売元: (株)ポニーキャニオン(製作:NHKソフトウェア、監修・解説:神津友好、企画協力:木村万里)

【内 容】
<Disc 1>初日
●東京コミックショー(ボードビル=三蛇調教)
●悠玄亭玉介(幇間芸=たいこ屏風)
●玉川スミ(三味線漫談)
●火の元小坊(人間ポンプ)
●桜井長一郎(声帯模写=声のスタイルブック)
●東富士夫(軽曲芸)
●川上のぼる(腹話術=声帯模写)
●雷門助六(人形ばなし=二人羽織)
●早野凡平(ボードビル=帽子)
●柳家小さん(百面相=えびす・大黒)

<Disc 2>二日目
●横山ホットブラザーズ(音楽コント=楽漫)
●ダーク大和(マジック=どじょう掬い)
●林家小正楽(紙切り)
●原一平(声帯模写=寅さん)
●東英治(一輪車=犬)
●波多野栄一(百面相)
●福岡詩二(ボードビル=バイオリン)
●松旭斎正恵(奇術=水芸)
●柳家語楽(珍芸=ひざ人形)
●早野凡平(ボードビル=ロープの物語)

<Disc 3>三日目
●早野凡平(ボードビル=パイプオルガン)
●松旭斎すみえ(マジック=フラワー)
●鏡味小鉄・小次郎(太神楽曲芸)
●マルセ太郎(物真似=マイム)
●源氏太郎(笑いの音楽=皿まわし)
●やなぎ女楽(曲ごま)
●荒川キヨシ・小唄志津子(夫婦漫才=都々逸)
●ニューマリオネット<伊原寛・千寿子>(人形操り)
●布目貫一(手妻浪曲=余興芸)
●トニー谷(ボードビル=ソロバン)

<Disc 4>四日目
●坊屋三郎(ボードビル=珍楽器)
●小倉一晁(ジャズ紙切り)
●吉慶堂李彩・李美(中国奇術)
●キャンディボーイズ(ジャグラー=曲芸)
●由利徹(宴会芸=余興)
●ひびきわたる(ボードビル=キセル)
●江川マストン(玉乗り)
●三人奴(松づくし)
●前田勝之助・齋藤尚子(浪曲物真似)
●坂野比呂志(大道芸=飴屋)

<Disc 5>五日目
●江戸家猫八(物真似)
●ゼンジー北京(中国手品)
●ボンサイト(トロンボーン漫談)
●カンジヤママイム(ボードビル=マイム)
●太郎・次郎(猿まわし芸)
●露の五郎(大阪にわか)
●中野寿美・大津万龍(台所道具漫才)
●芝辻挙至(南京玉すだれ)
●桂歌丸(化粧術)
●ボンボンブラザース(ボードビル=曲芸)
●東桂市(大道芸=バナナ)
●牧伸二(ウクレレ漫談)

<Disc 6>楽日
●サムライ日本(殺陣ショー)
●松旭斎八重子・美江子(ファッションマジック)
●クレージーキャッツ(ギャグバンド)
●桜井敏雄(大道芸=演歌師)
●竹中直人(ボードビル=顔技)
●北口幹二彦(歌模写)
●松本源之助(里神楽)
●柳家小志ん・とし松(曲ごま)
●三遊亭金馬(大珍芸)
●はたのぼる(野菜漫談)
●帰天斎正若(奇術=浮かれ蝶)
●海老一染之助・染太郎(太神楽曲芸)

(上記、内容目次 引用させていただきました。)

世紀末にドドイツを-玉川スミDSCN4926 (1)


ドドイツ万華鏡
ご覧いただき、ありがとうございました。


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「新内心いきどゝいつ」 洗ひ髪へ新わら(新藁) 瓦版のはやり唄, 三田村鳶魚, 1926年 都々一 どどいつ

目次 「しん内心いき都々一」P.276-278
  
洗ひ髪へ新わら - 両性相互の忌避  (新藁)

瓦版のはやり唄, 三田村鳶魚, 春陽堂, 1926(大正15), P.276-278, 近代デジタルライブラリー


瓦版の流行唄

「新内心いきどゝいつ」


▲ひとがいふならいはせておきな。わたしやわたしでじやうたてる。

▲洗ひがみのこいてうと女郎衆のむしん、とこでなければいわれない。

▲しだれざくらで手はとゞけども、ぬしある花ならぜひがない。

▲おまへをおもへばよのめもねづに、とはずがたりのなき寢入り。

▲三味せんのいとでさへ、これ此やふにきれたそのときやわるいもの。

▲ほと 〈 けふ日は身につまされて、おちぬしあんにでるなみだ。

▲けふだいにもたれてほつとためいきついてたてし鏡のうすぐもり。

▲いろけしやうばいわたしにさせて、うわきをするなもよくできた。

▲人はちよいと見てちよいとぼれするが、わたしやよく見てよくほれる。

▲せかれていながらまたかうしさき、きてはちら 〈 まよはせる。

▲おつこちかゑしてたゞぼうぜんと、よぎにもたれてしあんがほ。

▲ほれたおとこはかはいゝものよ、おきのどくだが、ぬしぢやない。

▲あゝもうれしやゆしまのつきどめ、六百兩がぽんとこつちへおつこちだから、かねうけとりにいつたら目がさめた。

▲みこはすゞふる、やりもちややりふる、女郎衆はきやくをふる、ぶちはおゝふる、かごやさんはしりをふる。

▲いろにやよけれど女房にやわるい、ぬいはりしごとは、てぶつてうで、ゆにいきやはん日、あさねがすきで、そしてはやいはしりばかり。

▲いろにやよけれど、ていしゆにやわるい、おはなしばくちにおんながすきで、さけはそこぬけのんではぶう 〈 くだをまく。

▲山おくのあの大木もまきとなり炭となり、あげくのはてにはたどんとなつて、いやなおかたにだきねをされて、そのうへ夜中ぢぶんにきせるで、あたまをちよいとはられ。

▲うらのはいごやで出あいをしたれば、はないきのあらいので、はいがばつ 〈 と、ふきとぶやら、まきざつぽうがとんで出るやら、あげくの果(はて)には、たくあん石が飛(とん)で出た。

 江戸の女が洗ひ髪へ新藁(しんわら)かけた風姿(なり)は如何にも瀟洒(せうしや)なもので、専ら市井(しせい)の情味(じやうみ)を發揮(はつき)したもの、また此の二つの都々逸によつて、厭(いと)ふべき夫と嫌ふべき妻とを表明し、結婚の標的を見せたのが面白い、其の色には好いがと云つた處は、有體(ありてい)に當時の戀愛觀(れんあいくわん)を抛出(はうしゆつ)して居る、江戸の或る階級は八代集のお公卿さんのやうに戀愛ばかりで結婚のないのが多數(たすう)であつた、さうした階級の幅は先づ瓦版の行はれた直徑(ちよくけい)と略々(ほゞ)同じであらう。

(以上 P.276-278 引用)


■目次では、「しん内心いき都々一」となっておりますが、文中見出しでは、「新内心いきどゝいつ」となっております。

(書いているうちに、混乱してきます(^_^;)。入力ミス多々あるかもしれません。)


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「しんない心いきどゝいつ」字余り早口 瓦版のはやり唄, 三田村鳶魚, 1926年 どどいつ 都々逸

目次「新内心いきとゞ一」P.270-275

 文政の清元入り - 字餘りの早口

瓦版のはやり唄, 三田村鳶魚, 春陽堂, 1926(大正15), P.270-275, 近代デジタルライブラリー


瓦版の流行唄

「しんない心いきどゝいつ」



▲女こゝろのわしやひとすじに。
しん内いだ八
  すいたがいんぐわ、つかのまも、そばはなるゝがいや、まして、
 〽 どうまあ、かへして、やりやりよふか。

▲けさはかへつて、またきなんせと。
しん内あはしま
いふたは二人りが、いつまでも、あいとふしたいこゝろゆへ。
〽 といふて、わたしをのせるきか、

▲かほではらたて、こゝろでないて。
しん内明からす
 あんまりむごい、なさけなや、こよいはなれて、こなさんの。
〽 またあふしあんがあるかいな、

▲おまへがしんでも、てらへはやらぬ。
しん内小さん
 なかしやんせ/\、そのなくなみだは、ふか川へながれて、小さんがくんでのみや
〽 わたしや、こにして、さけでのむ。

▲なにをくよ/\、さけでものみな。
しん内明からす
 どふなるものぞ、ながらへて、わがなきあとで、一ぺんのゑかうをたのむ、さらばやと。
〽 いふをとりつき、しのびなき。

▲ほんにおもへば、おまへとわたしや。 
しん内つな五郎
 いふはいまさら、すぎしあき、はつの一座の、つれのうち、おまへのなりふり、あいさつが。
〽 すいたがふたりの身のつまり。




▲おまへをおもふて、くりことながら。
しん内らん長
 おやにそひねのゆめにさへ、見もしりもせぬ人なかへ、うられて、くるわのうきつとめ、
〽 たよりにおもふは、ぬしばかり。

▲どふしたふかいあくゑんじややら。
しん内明からす
 そなたもともにと、いゝたいが、いとしそなたをてにかけて。
〽 どふして、わかれていかりやうか。

▲あふた初會(しよくわい)にすいたが、いんぐわ。
しん内つな五郎
 のぼりつめたる二かいのはしご、おやにさかろふ、この身のうへ。
〽 みんなそなたが、あるゆへに。

▲せけんかねたるわたしがくろう。
しん内らん長
 おまへのそうしたかんしやくは、いつものくせとはいゝながら。
〽 すこしは、めをかけて、くださんせ。

▲おまへをあんじて神さまへ、しほだち茶だち、
しん内あわしま
 わづか四月か五ツ月に、きつうやつれさんしたのう。
〽 わづらふても、くだんすなア。

▲はりもいきじも、みなくみわけて。
しん内いだ八
 おとこの身でさへ、いゝにくいに、こうしたつとめの、そのなかで。
〽 みんなそなたのくめんづく。


小寺玉晁(をでらぎよくてう)の説に從へば文政に清元入りのよしこのが唄はれた、是が文句入りの最初であつて、常盤津富本義太夫(ときはづとみもとぎだいふ)長唄甚句まで採入れられたが、數(かず)から云へば清元入が一番多かつた、それから一時のことではあつたが字餘り(じあまり)文句を早口につめていふ事が流行したといふ、此の早口のことは既に云つたが、玉晁の説では其の時期が天保らしく考へさせる、更に安政二年版のどヽいつ別世界を見るとヤンレエが採用されて居る、元治(ぐわんぢ)になつては詩入(しいり)どゞいつもある、概してよしこの都々逸の世界は各種の聲曲が雑居するのに便利であつた、それが交雑させる機會をも興へた、此の交雑から合成されたと見るべきものが歌澤であらう、歌澤は聲の舞踊と云はれもしたが、渠(あ)の特徴は其の他に此の交雑を算(かぞ)へなければなるまい、我等は高尚優美といふこと、其の高いのは何に比較して高いのか、其の優れて居るのは何に對して優れたのか、それは世俗を向ふに見て云つたものだ。民衆の趣味趣向に照準していつたものヽやうに思はれる、其の證據(しようこ)として歌澤が適當なものだと思ふ。民衆化と高尚優美とは同行することが甚だ尠い。
(以上 P.270-275 引用)


■目次では、「新内心いきとゞ一」となっておりますが、文中見出しでは、「しんない心いきどゝいつ」となっております。


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「おのゑの松夫婦どゝいつ」(尾上の松夫婦どどいつ)瓦版のはやり唄, 三田村鳶魚, 春陽堂, 1926

目次 「尾上の松夫婦とゞ一」P.264-265
  
  吹けば飛ぶ玉や - 意氣で律義で野暮


瓦版のはやり唄, 三田村鳶魚, 春陽堂, 1926(大正15), P.264-265, 近代デジタルライブラリー


瓦版の流行唄

「おのゑの松夫婦どゝいつ」



▲花のゑがほでみさほのまつのいろもかはらでぬしのそば

▲とふざかるのはすへさくはなよひゞにさくのはちりやすひ

▲よへばつもりしうらみもいへどさめてうれしひうめのゆき

▲ぐちもいふまひりんきもせまひひとのすく人もつくはほう

▲わけをいふのにマァきかしやんせいやでわかれるきではない

▲ふかいちぎりをかはらぬねがひひとのうきなをたつみかぜ

▲かるひせたいに重荷にわたししよいとげられぬときにかゝる

▲ふけばとぶよな玉やのみでもあはぬつらさのものおもひ

▲きゝわけがなひとおまへはいはんすけれどきれるかくごでほれはせぬ



▲きれたとうざはがまんもいへどひかずたつほどおもひだす

▲あげてきかねはおきやくがたこかつとめもいとめもつけてゐる

▲なひてたもるなとはうにくれる月はくもまのほとゝぎす

▲はるのはつひののどかにさしてのむはめでたひとそのさけ

▲にはのゆきまのあのうめさへもかんくをしのひで花がさく

▲花ももみぢもモウあきられたぬしのたよりをまつばかり

▲せけばやむかとおへやのこゞとおちやをひくにはましであろ

▲なけばまことヽおきやくのこけがいろのしおくりしまひふだ

▲おやのきにいりわたしもほれるいきでりちぎな人はない

(以上 P.264-265 引用)



■目次では、「尾上の松夫婦とゞ一」となっておりますが、文中見出しでは、「おのゑの松夫婦どゝいつ」となっております。



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「新板月雪花撰文句どどいつぶし」 瓦版のはやり唄, 三田村鳶魚, 春陽堂, 1926

目次 「月雪花撰文句とゞいつぶし」P.260-269
 
  謎坊主に續く- 弘化度の大評判

瓦版のはやり唄, 三田村鳶魚, 春陽堂, 1926(大正15), P.260-269, 近代デジタルライブラリー


瓦版の流行唄

「新板月雪花撰文句どゞいつぶし」

▲よふ/\としのびあひければらんまがしらむぢれてかみきるふさよふじ。

▲まゝならぬ世とあきらめてもかほみりやぐちをゆうて心でないている。

▲あつい御げんにまた御いけんもきゝいれましたがきれられぬ。

▲戀やみでしょくものんどへはとふりはせぬがくいつきたいのはぬしのかほ。

▲いつゞけのつもるはなしにけさしきかへてへやのしきへのたかいこと。

▲にくい人だとくちではいへどぢつはいのちもいとやせん。

▲ないていずともふみでもかいてともたちをたのんでよぶがよい。

▲ともたちよふたのめばみなうはのそらせくきはあれどもぢつはない。

▲しみじみとだいてねもせではたからせかれ。
 しん内 どこにどふして、いさんすやら、人のうはさによしあしを、きくにつけても、きぐろふは、つのり/\てしやくとなる、
〽 とがない子しよくにやつあたり。

▲あきのそらかよ身をさらしなの、
しん内 〽 うつりやすしよ木はもみじ、くもなくはれて月のゑん。

▲ふかくなるほどたがへのこゝろ、
しん内 〽 はだと/\はしらゆきのともにきゆるもいとやせん、つもるおもいもねてとける。

▲木になる此のみをまた白梅の、
しん内 〽 あいたさみたさがとびたつばかり、かごの鳥かやうらめしや、せめてはつねをたのしみに。

▲しのゝめにわかれせわしきみをくるすがたきりがじやましてまゝならぬ。

▲としがちがをが女房によぼが、あつとじやふをたてずにおくものか。

▲きゝわけぬいかに年はがゆかぬとゆふてほかにおとこのないよふに。

▲きゝわけましたがわしやきれられぬたとへなわめにかゝるとも。

▲ほつとためいきなみだとゝもに、
しん内 なんのいんがでこのよふにいとしいものかさりとては、
ドヽ一  〽 身につまされて一とりごと。

▲おろすわさびとこいじのいけんきけどきくほどなみだでる。

▲はだと/\をだきしめおふてこふもかはゆくなるものか。

▲おもいだしはだでぢろりとかんづけられてはづかしそふにかほにそで。


堀田甚兵衛(ほったじんべえ)記に『天保の初、謎坊主といふもの出て、聞く人より題をいはせ、即座に是を謎として解きたるに、一風(ぷう)なれば分外(ぶんがい)に流行りて持て囃されたれども、元是席上(せきじょう)の一興長くも続かず、終にどゝ一といへる騒ぎ唄の三味ひきてうたふ、是も深き事にもあらざめれど弘化の今もどゝ一坊扇歌とよばれて衆評をするもふしぎの一(ひと)ツ也』とあり、トツチリトンの處で云つたのと参照して貰ひたい。 

(以上 P.260-263 引用)


■目次では、「月雪花撰文句とゞいつぶし」となっておりますが、文中見出しでは、「新板月雪花撰文句どゞいつぶし」となっております。



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おつこち絞(おっこちしぼり) 「娯楽の江戸」三田村鳶魚 著  1925年

「娯楽の江戸」三田村鳶魚 著 (恵風館, 1925) 近代デジタルライブラリー

おつこち絞

「おつこち絞(しぼり)といふ大きな握み(つかみ)絞が流行して、『おつこちが出来てわたしがいやになり』といふ川柳點(せんりうてん)もあつた。其の頃
厩河岸(うまやがし)の渡船
が覆没(ふくぼつ)して江戸中の大騒ぎになつたと祖父から聞いたが、其の後に近世風俗志を見ると、
 おつこち絞りと云(いふ)は天保中、江戸の方言に戀情及び情人をおつこちと云へり、同時此絞り流行す。故に名とするのみ。染風(そめふう)に據(よ)るには非ず(あらず)。又此絞りは當時の新製歟と思しに、余が實家石原氏に文化の初年製したる暖簾に右の形あり。
 梅花を心(しん)のみ紺絞りに、地は淺黄(あさぎ)に白き梅枝を形染(かたぞめ)にしたり。是天保のおつこち絞也、然(さ)れば昔より有る物なれども行れず、天保に初めて大流布(るふ)する物也。
 さうならば祖父の考へ違ひで、おつこち絞は大きな握み絞ではない。また天言(てんげん)筆記の天保十年六月の處に『殊の外なる今年の暑さ、上の方横縞、半ばかすり、下は絞りの御浴衣を御誂(おんあつらへ)もいろ/\染る色のよさ、おつこち絞りの揃(そろへ)の噂たら/\』ともあるから、近世風俗志の通りでもあるまい。
・・・」(以上 P.239-240引用)

娯楽の江戸表紙
「娯楽の江戸」三田村鳶魚 著 (恵風館, 1925) 近代デジタルライブラリーより



「娯楽の江戸」三田村鳶魚 著 (恵風館, 1925)

・ 目次

・ 江戸の民衆娯樂/1

・ 辻相撲の禁止

・ 公方様も神田の氏子

・ 祭衣裝に女房の身賣り

・ 引摺茶番の夜討

・ 郊外の花見

・ 吉宗將軍の宿意

・ 葭簀張りの簡易興行

・ 入塲料を取らない見世物

・ 寄席は文化から

・ 寄席の盛衰/25

・ 落語年代記

・ 秀忠將軍の御伽

・ 八町潰しの文車

・ 晝席の御定連

・ 寛政以來の名人

・ 女義太夫と娘新内

・ 婦女の看劇難

・ 龍野周一郎奥宮建之

・ 近世式幽靈の系統/52

・ 親子五人連の幽靈

・ 死靈解脱物語の累

・ 幽靈は家の藝

・ 新工夫の戸板返し

・ お菊と皿算への兒戯

・ 牡丹燈籠のお露

・ 幽靈本位の怪談

・ 黙阿彌の幽靈物

・ 古典的な清玄

・ 幽靈の足は何時頃からなくなつたか/82

・ 全身式幽靈

・ 死裝束の儘

・ 半身の型

・ 裾なし式

・ 考按の不足

・ 裾を搾る

・ 烟の中の立姿

・ 中間の型式

・ 大道藝と葭簀張興行/92

・ 奪はれた民衆娯樂

・ 大道藝の情味妙味

・ 秋葉原の火除地

・ かつぽれの初坊主

・ 法螺と錫杖の上州左衛門

・ 佐竹の原の新開

・ 筋違の殷賑

・ 花鳥茶屋/112

・ 今日から百九十三年前

・ 難波新地の鉢山園

・ 御預りの鷲を避難させる

・ 四足の鶏は嘘でない

・ 上野の宮様の御意に入り

・ 夜鷹日和/122

・ 與助お呼出し

・ 嘘談夜鷹美談

・ 辻君が小さき額

・ 享保改革から四十年

・ 夜鷹の番附

・ 虚月爺二郎のモデル/140

・ 虚月爺二郎(齋藤文次)

・ 精製した嘘譚

・ 大食會の興行

・ 畫入の怪談

・ 文政末の出し物語

・ 茶番の發達した化政

・ 八笑人の卒八/165

・ 一中節の三絃彈き

・ 和次郎さんは名主

・ 娘は都一美世

・ 作は半商賣

・ 新作田舎奴才藏

・ 朴納な風釆

・ 茶番小説の創意

・ 愚慢大人の眞身

・ 花暦八笑人の濫觴

・ 車人形と説經節/195

・ 説經と祭文とは別なもの

・ 初代若太夫になつた男

・ 説經座が成立した五十年後

・ 薩摩座の名代興行

・ 正本は例の虱本

・ 淨瑠璃のための前驅

・ 寛政以來の説經節

・ 浪花節は説經祭文の混和

・ 景氣に空荷を拵へて

・ 濱太夫が田舎〓〓り

・ 車人形を成功して

・ 江戸歌舞伎の春狂言/215

・ 時世に連れた交雜淨瑠璃

・ 金平淨瑠璃から轉化

・ 二代目團十郎

・ 目で見るだけの芝居

・ 兩國の川開き/225

・ 花火の資本主

・ 屋根船情調

・ 船宿料理屋の主催

・ 鮎うた/234

・ 舞臺の上の新宿

・ 白靄に包む曉

・ 名殘の羽村

・ おつこち絞/239

・ 厩河岸の渡船

・ 天保七年の狂詩

・ 佃島の覆沒

・ 桑名の渡船

・ 後の假宅

・ 四本半/254

・ 指切りの第一人者

・ 指切りにも當世風

・ 一合に付金子七兩

・ 遊女は商品

・ 初産するやう

・ 俗謠に現はれたマゾヒスムス/262

・ ペロリが黒船で

・ 變態性慾だなどと

・ ベランメーの江戸ッ子

・ 研究の材料にも多過ぎる

・ 阿武奈繪/266

・ 奇警な落語

・ 伊達な當世女

・ 寳暦の紅褌論

・ 上方とは意味が違ふ

・ 裸體美の感賞

・ 非化粧論の礎

・ 文祿好み

・ 西鶴の筆の跡

・ 長枕褥合戰

・ 吉原の湯屋

・ 湯汲に腎藥

・ 高師直から出齒龜

・ 入浴美人の錦繪

・ 二階から遠眼鏡

娯楽の江戸2
「娯楽の江戸」三田村鳶魚 著 (恵風館, 1925) 近代デジタルライブラリーより

娯楽の江戸3
「娯楽の江戸」三田村鳶魚 著 (恵風館, 1925) 近代デジタルライブラリーより

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あさ直しおつこち都々一ぶし 「瓦版のはやり唄」三田村鳶魚著1926年, おっこち

目次「あさ直しおつこち都々一ぶし」P.266-269
  文久の通信 - おつこち絞り

瓦版のはやり唄, 三田村鳶魚, 春陽堂, 1926(大正15), P.266-269, 近代デジタルライブラリー

あさ直しおつこち都々一ぶし 



▲おつこちをかえして、おへやでせかれ、とがないこじよくにやつあたり。

▲井戸よりもふかい心をぬしや汲上て、茶にすりやわたしもあつくなる。

▲なみだではげしおしろいなをし、つらやうきよのせ☆わらいひ。

▲さきで秋かぜふかせるならば、ちれどおもいのねをのこす。

▲信田(しのだ)の森といわしやんしたが、しん内〽 たづねこいとのことかいな、さすればきつねかしらねども、〽 まよはするにもほどがある。

▲うき世のぎりに、わしやからめられ、かわいや、そなたを人にそへ。

▲ぬしゆへにしよくものどへは通(とほり)はせぬが、くいつきたいは、こなさんぉ。

▲あを木ばにもへたつほどに、わしやあつくなり、ぬしはかたぎで火がつかぬ。

▲にはの井づゝのかよいのつるべ、とほりすがりてしらぬふり。

▲山できられて火ぜめにあふて、常盤津〽 わが本しよの櫻木をじやけんのおのにかゝりしぞや、〽すへはことなり、たどんとなつて、いやなきやくにもだきねをされるぢやないかいな。




▲戀に心もむすぼれおふて、しん内〽 ほとけもやらぬうつとりと、〽 眠(ねぶ)ればおまへを夢に見る。

▲むめに手がありや、やぶうぐひすも、あだなはつ音(ね)をだすわいな。

▲あづまおとこになぞかけられて、とかざなるまい、しゆすのおび。

▲鳥ならばちかくのさとへすをかけをいて、こがれてなくのをきかせたや。

▲わたしや上田で丈(ぢやう)あるけれど、ぬしは茶しまできれやすい。

▲には鳥がこくびよかたげてしぐれにうたれにのあしふみ/\しあんがほ。

▲しうをそむいてまたいゝわけお、清元〽 それよりわしがいやならば、ひとりみらいへいつて見や、男心はそふしたものか、〽 袖にすがりてなみだぐむ。

▲はかないとゆふて見あはす朝がほさいも、はなれまいぞとからみつく。

▲ふゆのかつぱと中(ちう)さん女郎衆は、ひくにやひかれづおつこちよ待(まつ)ではないかいを。

▲わたしの心をぬしや白菊で、新内〽 あんまりきづよい男山ひやで有(あら)うとせうちうしてこゝろなおしてくださんせ、ことば〽 イロ/\としまやむまいぞ、おや/\十六や十七でとしまやとは、ハラそのわけは、〽 □お蔵から白酒だすではないかいナ。


此の讀賣は文久度(ぶんきうど)のものらしい、おつこちといふ流行言葉は天保六年の假宅(かりたく)の際に云い囃(はや)され、おつこち絞※(しぼり)なども出来た、其の後は情事をいふ通言(つうげん)になつて明治の初めまで一般に通用した、其の考證(かうしよう)は既刊娯樂の江戸の中(うち)へ書いておいたから爰(ここ)では省略する。  (以上 引用)



※おつこち絞 (「娯楽の江戸」三田村鳶魚 著 (恵風館, 1925) P.239より引用)

「おつこち絞(しぼり)といふ大きな握み(つかみ)絞が流行して、『おつこちが出来てわたしがいやになり』といふ川柳點(せんりうてん)もあつた。其の頃・・・」



近代デジタルライブラリー
瓦版のはやり唄 三田村鳶魚 著 (春陽堂, 1926) 大正15

目次:
・ 新板流行一中くずし/1
・ 十二ケ月はうた/4
・ 深川名寄假宅はうた/10
・ 新板流行唄とてつるけんぶし/15
・ 四季十二ケ月早ことじんくくづし/18
・ 白糸くどきやんれいぶし
・ 石童丸かるかやくどき/34
・ 權八小紫くどき/40
・ 小栗判官照手姫くどき/46
・ おしゆん傳兵衞くどき/50
・ 中山道越後くどき/56
・ お吉清三くどき/60
・ しんぢうくどきぶし/63
・ 湯本心中くどき/68
・ 江戸大火ぢしんくどき/74
・ しん板江戸大地震くどき/83
・ 安政六年七月關東大水之次第/87
・ 鹿兒島太平くどき/90
・ 見立十二ケ月よさ聲ぶし/101
・ 假宅流行伊名勢ぶし/108
・ 色里伊名勢ぶし/112
・ 淨るりさわり文句よいわいなぶし/116
・ 地震ぽくぽくよしこのぶし/121
・ 假宅やつちよるぶし/126
・ 新内仇文句虎のまき物/133
・ 傾城買道樂さんげさんげ/136
・ 松づくし/140
・ 道樂寺阿房陀羅經/143
・ 同/148
・ 鹿兒島戰爭道樂寺阿房陀羅經/159
・ 世の中困りもの一ツトセぶし/165
・ 新板諸色一ツトセぶし/169
・ 八百屋お七からくり口上/177
・ ちよぼくれちよんがれ燒山峠順禮殺/181
・ ちよんきな替唄忠臣藏/190
・ 兩國八景いよぶし/194
・ 新板はうたいよぶし/198
・ はうたいよぶし/201
・ すちやらかぽくぽく/205
・ はいよぶし/209
・ 來ル和十二ケ月都津千里登舞/217
・ よし原八景とつちりとん/224
・ 東自慢名人とつちりとん/228
・ 新板大津繪ぶし/234
・ 江戸の花向島八景大つえぶし/237
・ 江戸紫あふつへ葉うたぶし/242
・ 新板厄拂/247
・ 風流はうた富本外題/253
・ 世の中面白ぶし/257 (都々逸坊扇歌)
・ 月雪花撰文句とどいつぶし/260
・ 尾上の松夫婦とど一/264
・ あさ直しおつこち都々一ぶし/266
・ 新内心いきとど一/270
・ しん内心いき都々一/276
・ 御ふじ山新もんく/279
・ 新作文句成田ぶし/284
・ 東海道こちやえぶし/287


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「世の中面白ぶし」・・・都々一坊扇歌 1926年「瓦版のはやり唄」 (都々逸、どどいつ)

目次「世の中面白ぶし」 P.257-259
  寄席と讀賣 扇歌の人氣

瓦版のはやり唄, 三田村鳶魚, 春陽堂, 1926(大正15), P.257-259, 近代デジタルライブラリー

インターネット公開(保護期間満了)(〇は原文〇で入っています。X はとりあえず伏せました。気になる方は、デジタルライブラリーでご確認をどうぞ。なるべく原文通り入力、見直していません。)

瓦版のはやり唄1


世の中面白ぶし 都々一坊扇歌作



▲いとゞおもひは、わしや升なれど、はかりがたなきひとごヽろ、はかりを大事にしやさんせ、コノオモシロヤア。

▲ばんに のばゞ、うらからしのべ、おもてくヽりどでおとがする、であいを大事にしやさんせ、コノオモシロヤア。

▲おまへほうてう、わしやまな板よ、きるにきられぬ、みのいんぐは、世の中大事にしやさんせ、コノオモシロヤア。

▲るすへしけこむ、あのまめどろぼ、ていしゆしらずに、にXXXう、によふぼ大事にしやさんせ、コノオモシロヤア。

▲なにかしらぬが、かたずみがおこる、うへじや、とびんが口こゞと、おさんを大事にしやさんせ、コノオモシロヤア。

▲○○○○○○○、○○○○○○○、○○○○○○○、○○○○○、○○○○○○○○○○○、○○○○○○○○。




▲ふじの山さへゆきふりつもる、しんにさむいといだきしめ、おきやくを、大事にしやさんせ、コノオモシロヤア。

▲○○○○○○○○○○○○○、○○○○○○○、○○○○○、○○○○○○○○○○○○、○○○○○○○○。

▲井づヽにかけたる、あのなはつるべ、ながくみじかく、よふをだす、であいを大事にしやさんせ、コノオモシロヤア。

▲○○○○○○○○、○○○○○○○○○○、○○○○○○○○○○○、○○○○○○○○○○、○○○○○○○○。

▲○○○○○○○○○○○○○○○、○○○○○○○○○○○○、○○○○○○○○○○○○、○○○○○○○○。

▲○○○○○○、○○○○○○○○、○○○○○○○、○○○○○、○○○○○○○○○○○、○○○○○○○○。


寄席で唄ひ流行らせたものが読売になつたらしい、當時の寄席の盛なことは今日の比でない。又た扇歌の歓迎されたことも無類であつた。(以上 P.257-259 引用)


目次:
・ 新板流行一中くずし/1
・ 十二ケ月はうた/4
・ 深川名寄假宅はうた/10
・ 新板流行唄とてつるけんぶし/15
・ 四季十二ケ月早ことじんくくづし/18
・ 白糸くどきやんれいぶし
・ 石童丸かるかやくどき/34
・ 權八小紫くどき/40
・ 小栗判官照手姫くどき/46
・ おしゆん傳兵衞くどき/50
・ 中山道越後くどき/56
・ お吉清三くどき/60
・ しんぢうくどきぶし/63
・ 湯本心中くどき/68
・ 江戸大火ぢしんくどき/74
・ しん板江戸大地震くどき/83
・ 安政六年七月關東大水之次第/87
・ 鹿兒島太平くどき/90
・ 見立十二ケ月よさ聲ぶし/101
・ 假宅流行伊名勢ぶし/108
・ 色里伊名勢ぶし/112
・ 淨るりさわり文句よいわいなぶし/116
・ 地震ぽくぽくよしこのぶし/121
・ 假宅やつちよるぶし/126
・ 新内仇文句虎のまき物/133
・ 傾城買道樂さんげさんげ/136
・ 松づくし/140
・ 道樂寺阿房陀羅經/143
・ 同/148
・ 鹿兒島戰爭道樂寺阿房陀羅經/159
・ 世の中困りもの一ツトセぶし/165
・ 新板諸色一ツトセぶし/169
・ 八百屋お七からくり口上/177
・ ちよぼくれちよんがれ燒山峠順禮殺/181
・ ちよんきな替唄忠臣藏/190
・ 兩國八景いよぶし/194
・ 新板はうたいよぶし/198
・ はうたいよぶし/201
・ すちやらかぽくぽく/205
・ はいよぶし/209
・ 來ル和十二ケ月都津千里登舞/217
・ よし原八景とつちりとん/224
・ 東自慢名人とつちりとん/228
・ 新板大津繪ぶし/234
・ 江戸の花向島八景大つえぶし/237
・ 江戸紫あふつへ葉うたぶし/242
・ 新板厄拂/247
・ 風流はうた富本外題/253
・ 世の中面白ぶし/257 (都々逸坊扇歌)
・ 月雪花撰文句とどいつぶし/260
・ 尾上の松夫婦とど一/264
・ あさ直しおつこち都々一ぶし/266
・ 新内心いきとど一/270
・ しん内心いき都々一/276
・ 御ふじ山新もんく/279
・ 新作文句成田ぶし/284
・ 東海道こちやえぶし/287


瓦版のはやり唄2
瓦版のはやり唄 三田村鳶魚 著 (春陽堂, 1926)


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Author:こてちゃい_kotechai
こてちゃいでございます。都々逸(どどいつ、都々一、都々いつ、都都逸、都都一、都度逸、ドドイツ、どゝ一、どゝいつ、どゞいつ、とゞいつ、どど一、どゝ逸、度々逸、度々一、百々逸、登々以津、東都一、・・・)。素人です。かなりいい加減なやつですが、よろしくお付き合いください。

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